自己肯定感

全てのものが期限付きの世界。期限の過ぎた食べ物は腐るし花は枯れる。君との関係もいつかは終わる。

薄暗い部屋でコーヒーを飲みながら、カップに映った自分と目が合う。カップの中の私は語りかける。

「お前はどうしたいんだ?」

私は答えられない。まるで出口のない迷路に迷い込んだみたいに、何が分からないのかが分からないまま時間だけが過ぎていく。

カップの中の私は言う。

「もういいよ、時間切れだ。」