コーヒーには砂糖

ひとつ年下の彼女は会話をしている時、その目は僕の目ではなく目の奥にある本当の僕をじっと見ている。僕たちはどこからやり直せばいいのだろう?初めて会った日?付き合い始めた日?君がいないこの世界なんて、出勤前にホットコーヒーが飲めない12月の朝のように冷たい。目の奥の深海の水は今にも涙となって頬を濡らしそうだ。このやり場のない思いを僕はどこへ吐き出そうか?