一時中断

「ちょっとコンビニ行ってくるね」そう言って出て行った君が戻ってこなくなってから何日経っただろうか?僕はベッドの上で膝を抱えていて、頭を抱える手がないことに困っている。開けっ放しの窓から風が吹いてカーテンが揺れる。思い出の中でふわりと髪が揺れる。思い出の中の君は言う。

「自分にとっては大切な何かも他人にとっては無価値だったりする。造られた人格を自分で壊さなければ、これからもずっと造り手の為の君になってしまう。必要なものは寛容さと執拗さ。」